Vine Linux 4.2 (Lynch Bages) - Release Notes --------------------------------------------- これは Vine Linux 4.2 です。Vine Linux CR に含まれる商用アプリケーショ ンは含まれていません。Wnn7,Wnn8,VJE などやリコーフォントの替わりに Anthy やフリーの TrueType フォントが含まれています。 また、Vine Linux 4.2 は製品版と違いサポートは付属しておりません。問題 が起こった場合、質問がある場合等は vine-users ML 等でお願いします。必 要であればサポートサービスのみを御購入いただくことも可能です。 Vine Linux に含まれるソフトウエアになんらかの問題が発生した場合は、個々 の問題に利用者自身で従っていただきます。Project Vine を含む開発者、販 売者およびその他のいかなる関係者も一切の責任を負いませんので御注意下さ い。個々のソフトウエアのライセンス等に問題の発生した場合は、それぞれの ライセンスや契約にしたがって下さい。 Vine Linux 4.2 の特徴 (抜粋) ---------------------------- = デスクトップ * GNOME 2.14 の採用 Gnome-2.14.2 を中心に gtk+-2.8, glib-2.12 のコンポーネントに 更新しました。GNOME/GTK+ テーマを新しい Clearlooks ベースの Vine Linux テーマに変更しました。 * 最新の標準ブラウザ Mozilla Suite にかわって、最新の Firefox コミュニティエディ ション 2.0.0.11 (Vine Linux 独自ビルド) を採用しました。 * 標準日本語入力システム Canna および kinput2 にかわって、かな漢字変換エンジンとして Anthy、 入力システムとして SCIM および SCIM-Bridge を採用しました。 * 新しい標準フォント VL ゴシックフォントファミリを標準のフォントとして採用しました。 ユーザインタフェース, TeX および印刷に標準フォントとして使用され ます。 * メディアプレーヤの採用 動画プレーヤとして Totem を採用し、firefox 用のプラグインも収録しました。 音楽プレーヤとしてこれまでの xmms にかわって BMP(Beep Media Player) を採用しました。 * ドキュメントビュア PDF, Postscript などのドキュメントを閲覧するツールとして ggv, xpdf 等のかわりに evince を採用しました。 * 標準メールクライアント Sylpheed 1.x にかわり GTK+2 を利用する最新の Sylpheed-2.2.10 へ更 新しました。 * TeX 環境 teTeX 3.0 / ptetex-20061213 へ更新しました。 = カーネル * Kernel 2.6 へ更新 kernel 2.6.16.36 および多数のドライバの追加・更新により、多くの デバイスに対応しました。 - kernel-2.6.16.36 - ドライバの更新 (e1000, sky2, skge, r8169, tg3, forcedeth, 3w-9xxx, hda-intel, IDE, ahci, ata_piix, sata_via, alsa, intel-agp, 等) - ドライバの追加 (e1000e, r1000, ivtv, unicon, unionfs, squashfs, bcm43xx, sdhci 等) - software suspend2 2.2.8 による安定したハイバネーション機能 (x86版のみ) - ipw2100/ipw2200 で利用するIntel無線LAN用のファームウェアを収録 * kernel-module パッケージの追加 (x86版のみ) ipw3945, ndiswrapper, madwifi, pcc-acpi といった外部モジュールパッケージ を提供しました。 * 一部カーネルを統合 マルチプロセッサカーネルとシングルプロセッサカーネルを1つに統合し、 1種類のカーネルで複数のプロセッサを認識するようになりました。 * カーネルパッケージの自動アップグレード対応 従来のユーザによる手動操作を必要としたカーネルアップグレード処理を 改良し、その他のパッケージと同様に自動的にアップグレードされるよう になりました。 = システムコンポーネント * X の更新 - X.Org X11R6.9.0 + バックポートドライバ - ATI, NVIDIA, Intel(i810), VIA ドライバの更新 - Intel GMA 3xxxシリーズ 用 intel ドライバの追加 - AMD ATI Radeon X1xxx HD2xxx 用 radeonhd ドライバの追加 * 915resolution の採用 (x86版のみ) Intel 8xx/9xx の内蔵グラフィックスを用いたノートPCなどでワイド モニタのような特殊解像度で X を動かせるようになりました。 * デバイスファイルおよびホットプラグ機構の変更 kernel 2.6 の採用に伴いホットプラグ機構およびデバイスファイルシステ ムとして HAL/udev を標準として採用しました。 * ブートローダの変更 (x86版のみ) Grub を標準のブートローダとして採用しました。 * セキュリティレベル設定 FC 由来の system-config-securitylevel によりインストール時や デスクトップメニューから iptables ベースのセキュリティレベルの 設定が可能になりました。 = サーバコンポーネント * サーバソフトウエアの更新 - apache 2.2.3 - postfix 2.2.10 - bind 9.3.2P1 - openssh 4.5p1 = その他 * 各種コンポーネントの更新 - ruby 1.8.5 - rpm 4.4.2 * インストーラの強化 - セキュリティレベルの設定が可能になりました。 - LVM の設定が可能になりました。 - USB/IEEE1394接続のドライブへのインストールが可能になりました。 - HTTP/FTP インストール時も GUI によるインストールが可能になりました。 - 液晶モニタの自動認識を強化しました。 - その他、安定性、デバイスの認識などを強化しました。 - x86版 および PPC版のインストーラを統一しました。 アップグレードについて ---------------------- 以前のメジャーバージョン 3.x から Vine Linux 4.2 へのアップグレードは Vine Linux 3.2 のみサポートしています。Vine Linux 3.0/3.1、あるいはそ れ以前のバージョンを御利用の場合はあらかじめ Vine Linux 3.2 へアップ グレードしておく必要があります。 また、収録内容の違いにより CD でのアップグレードではシステムの更新は 完了しません。CDによるアップグレード後に以下のコマンドで更新を完了さ せてください。 # apt-get update # apt-get -f dist-upgrade なお、CD でのアップグレードのかわりに、システム全体を apt を利用して アップグレードを行うことも可能です。詳しくは Vine Linux ホームページ の情報を参照してください。 (注) 再配布について ------------------- Vine Linux 4.2 をそのままの形態で、かつSRPMS ディレクトリにあるソース コードも全て同じ条件で無償配布する場合は、自由に再配布することが可能 です。可能であれば、雑誌や書籍付録などの場合は連絡いただけるとありが たいです。また、配布形態や配布数を連絡いただけるとうれしいです。詳し くは Vine Linux のライセンス docs/LICENSE.EUC をお読みください。 なお、それぞれのパッケージおよびソフトウエアは、それぞれのライセンス に従います。個別に単体で配布する場合はそれぞれのライセンスが優先され ますので別途ご確認ください。また、Vine Linux のライセンスと収録されて いる個々のソフトウエアのライセンス間でなんらかのコンフリクトが生じた 場合はすべて個々のソフトウエアのライセンスが優先されます。 収録物の関係上、Vine Linux 全体を商用配布するのはライセンス上問題があ る可能性があります。すべてのパッケージのライセンスを確認してください。 Project Vine にご連絡いただければ個別に対応させていただきます。 なお、Vine Linux のオンラインマニュアルは、インストール後に /usr/share/doc/Vine の下からも参照できますのでこちらをお読みください。 商標について ------------ "Vine Linux" および "Vine Linux ロゴ" は Project Vine および有限会社 ヴァインカーブの日本およびその他の国における登録商標または商標です。 "Linux" は Linus Torvalds の日本およびその他の国における登録商標また は商標です。 登録商標Linuxは、全世界における商標保持者 Linus Torvalds氏から排他的 ライセンスを受けているLMI(Linux Mark Institute)からの許諾により使用 しています。 その他、本ドキュメントおよび Vine Linux 内で記載されている会社名や 商品名は一般に各社の商標です。 -- Project Vine and others.