Vine Linux 2.5(CR) for Alpha インストールメモ 武井 和久, 隆 朋也 Sun Mar 31 2002 この文書は, Vine Linux 2.5(CR) for Alpha のインストールに関する 簡単なメモです. ______________________________________________________________________ 1. インストールするまえに. リンク ・SRM firmware HOWTO http://www.alphalinux.org/faq/srm.html ・ http://www.alphalinux.org/faq/aboot.html ・Alpha Miniloader HOWTO (MILO) http://www.alphalinux.org/faq/milo.html ・AlphaBIOS HOWTO http://www.alphalinux.org/faq/alphabios-howto.html ・The Official Red Hat Linux 7.1 Alpha Installation Guide http://www.redhat.com/docs/manuals/linux/RHL-7.1-Manual/alpha-install-guide/ ※) www.alphalinux.org (63.236.138.10) にアクセスできない場合は, ミラーサイト www.linuxalpha.org (192.58.206.110) を試してみる. 2. インストール 大まかな流れ MILO, ブート, RAMディスク作成 CD-ROM or ブートディスクからインストーラ起動 インストール 2.1 ハードウェア/ファームウェアの確認 ファームウェアがSRM, ARC, AlphaBIOSのいずれかをを確かめる. ARC, AlphaBIOSの場合は MILO ディスクが必要. MILOを使う場合,CD-ROMの/milo/MILO-systypes を参照して, どのディスクイメージが使用できるか確認する. 2.2 各種フロッピーディスクの作成 2.2.1 MILOディスクの作成 (MILO を必要とする場合) CD-ROMの/milo/MILO-systypes を参照して,機種にあわせた ブートイメージを選択する./milo/images 以下のイメージ ファイルはgzipで圧縮されているため,事前に適当な場所に コピーして元に戻しておく必要がある. # cd /tmp # mount /mnt/cdrom # cp /mnt/cdrom/milo/images/xxx.img.gz . # gzip -d xxx.img.gz # dd if=xxx.img of=/dev/fd0 2.2.2 ブートディスクの作成 (CD-ROMからブートできない場合) # mount /mnt/cdrom # dd if=/mnt/cdrom/images/generic.img of=/dev/fd0 2.2.3 RAMディスクの作成 (CD-ROMからブートできない場合) # mount /mnt/cdrom # dd if=/mnt/cdrom/images/ramdisk.img of=/dev/fd0 ※ここまでの作業は,Alpha以外のアーキテクチャのマシンで行っても 問題ありません. 2.2.4 インストーラ起動 2.2.4a SRMからの起動 >>> (srmコンソールのプロンプト) デバイスの確認 (例) >>> show dev dka0.0.0.6.1 DKA0 RZ2DD-KS 0306 dqa0.0.0107.0  DQA0 TOSHIBA CD-ROM XM-6302B 1017  dva0.0.0.0.0 DVA0 ewa0.0.0.3.1 EWA0 00-00-F8-71-5B-DD pka0.7.0.6.0 PKA0 SCSI Bus ID 7 5.57 SRMでの主なデバイス名 dv??: フロッピードライブ dk??: SCSIディスク pk??: SCSIコントローラ dq??: (E)IDEデバイス (HDD, CD-ROM等) ew??: イーサネットポート (TULIP, DEC21040) ei??: イーサネットポート (Intel 82557 or 82559) その他のデバイスについては SRM firmware HOWTO 参照 CD-ROMから起動する場合 >>> boot dqa0 -flags 0 または(上記が失敗した場合), >>> boot dqa0 -fi kernels/vmlinux.gz -fl "initrd=images/ramdisk.img" dqa0 はブートするデバイス名 (CD-ROMドライブ) -fi は kernel imageを指定 -fl は boot optionを指定 FDから起動する場合 ブートディスクをFDDにセットして >>> boot dva0 -flags 0 または(上記が失敗した場合), >>> boot dva0 -fi vmlinux.gz -fl "root=/dev/fd0 load_ramdisk=1" 途中でブートディスクとRAMディスクを入れ換えて. 2.2.4b ARCからの起動 MILOディスクをセットし,起動時に ARC BIOS の menu から Supplementary menu -> Setup Menu -> Add a boot selection LOADIDENTIFIER=Linux SYSTEMPARTITION=multi(0)disk(0)fdisk(0) OSLOADER=multi(0)disk(0)fdisk(0)\linload.exe OSLOADPARTITION=multi(0)disk(0)fdisk(0)\ OSLOADOPTIONS= でMILOを起動. MILO> (MILOのプロンプト) CD-ROMから起動する場合 MILO> boot scd0:kernels/generic.gz initrd=images/ramdisk.img scd0 はブートするデバイス名 (SCSI CD-ROM) FDから起動する場合 ブートディスクをFDDにセットして MILO> boot fd0:vmlinux.gz root=/dev/fd0 load_ramdisk=1 途中でブートディスクとRAMディスクを入れ換えて . 2.2.4c AlphaBIOS からの boot AlphaBIOS起動時に を押して AlphaBIOS Setup menu に入る. Utilities -> OS Selection Setup Boot Name: MILO Floppy Boot File: A: \linload.exe OS Path: (任意) \ OS Option: (空白) [Warning: Operating System Selection not valid!]は無視() , で設定を保存し,MILOを起動. MILO起動後はARCの場合と同じ. 2.3 インストール作業 手順はi386版とほぼ同じ.ただし,ブートローダの設定画面, およびブートディスクの作成画面は省略される. 注意: ディスクパーティション ・SRMを使用している場合 - BSD styleのディスクラベルを確保する. - 先頭ブロックはブートブロックとして利用される. そのためパーティション作成時の開始シリンダは 2 以降から始める. - C パーティションはHDD全体を表すため,領域を確保することは できない.また,削除してはいけない. ・MILOを使用している場合(ARC, AlphaBIOS) - ディスクラベルはmsdosでよい. - HDDの先頭に2MB程度のfatパーティションを確保しておく (MILOインストール用.以下の例では /dev/sda1 とする). 3. インストール終了後 3.1 MILOをハードディスクにコピー MILOディスクを使用してMILO起動後, MILO> boot sda2: linux (sda2 は /boot が含まれるパーティション./ と /boot を 分けていなければ / パーティションを指定) で Vine Linuxを起動. MILOディスクの内容をハードディスク(fat領域)にコピーする. rootでlogin後, MILOディスクをFDDドライブにセットして, # dd if=/dev/fd0 of=/dev/sda1 bs=512 count=2880 または,MILOディスクの中身(linload.exe, milo)を, フォーマット済のfatパーティション(/dev/sda1)に 単にコピーするだけでも可. 4. ハードディスクからの起動 4.1 SRMコンソール >>> boot dka0 -flags 0 (dka0 は Vine Linux をインストールしたデバイス名) 4.2 MILO ARC, AlphaBIOSの設定を変更して,HDD上の linload.exe からMILOを起動. MILO起動後は, MILO> boot sda2: linux 9. 更新履歴 * Sun Oct 29 2000 Kazuhisa TAKEI 簡単なinstall memo の作成 * Sun Mar 31 2002 Tomoya TAKA Vine 2.5 に合わせて修正,補足 (SRMでのCD起動,MILO 関連等)