===================== Vine Linux 1.0 (Nahe) ===================== ■Vine Linux の特徴  より完全な配布パッケージを目指し、Vine Linux は 以下の特徴を持たせました。 ●日本語インストーラ  日本語版のインストーラによって、特に初心者のイン ストール時の不安を減らしています。 ●RedHat Linux 5.2 ベース  海外で最も広く利用されていると言われている Red Hat Linux 5.2 がベースになっています。海外の商用ア プリケーションは RedHat Linux を前提に開発されてい ることが多く、それらをそのまま利用することができま す。また、RedHat Linux の大きな利点のひとつある完 全なパッケージ管理を踏襲しています。 ●glibc2 と日本語 locale の採用  国際化プログラミングを考慮した glibc2 と、glibc2 を日本語 locale 対応にする wcsmbs を採用しています。 従来の標準的な日本語環境である libc5 + X_LOCALEで 発生していた Netscape Communicator などでの日本語 表示・入力・編集の不都合が解消されます。また、国際 化に考慮して開発されている Oracle8 などの商用アプ リケーションでそのまま日本語を利用することができま す。 ●日本語アプリケーションソフトウェアの収録  Add-on 型の日本語アプリケーションパッケージとし て実績のある PJE をベースとした日本語アプリケーショ ンソフトウェアを収録してありますので、インストール 後、ただちに日本語環境下で使用することが可能です。 加えて、後述の Vine Tools、日本語 Netscape Communicator も即使用可能です。標準のウィンドウマ ネージャである WindowMaker も日本語化してあります。 なお、標準のかな漢字変換システムには、かんなを採 用しています。 ●日本語カタログの整備  glibc2 の特徴を生かし、主要コマンドには日本語カタ ログを用意しました。これにより、各種メッセージ等が 日本語で表示されるようになります。  また、日本語表示を好まない方のために、日本語カタ ログの含まれていない rpm パッケージも準備されてい ます。 ●日本語文書・日本語マニュアルの整備  JF プロジェクトによる日本語 Linux 文書と、JMAN プロジェクトによる日本語マニュアルを収録しています。 日本語マニュアルはオリジナルの英語マニュアルとの不 整合が起こる可能性があるため、man コマンドではなく jman コマンドで参照するようになっています。  これらの文書およびマニュアルの参照をより簡単にす るために、全文検索エンジンとして定評のある namazu を収録しており、tknamazu によるインターフェースで 簡単に検索を行うことができます。 ●日本語フォントの整備  X 用固定幅フォントとして、10,12,14,16,20,24 ドッ トの日本語フォントを収録し、それらすべてに対してボー ルドフォントを作成し、使いやすいエイリアスを定義し ています。また、X 用日本語スケーラブルフォントとし て、X-TT プロジェクトによる渡邊・和田研 TrueType フォントを収録し、X 上での TrueType フォントの利用 もできるようになっています。 ●Vine Tools  独自開発のアプリケーションソフトウェア(Vine Tools)が用意され、特に UNIX に詳しくない初心者に必 要十分な機能が提供されます。Vine Tools では、最も 使用頻度が高いと思われる、メーラ(vmail)、簡易エディ タ(vedit)をまず収録しました。 ●コンパクトな配布パッケージ  基本的なソフトウェアについては、バイナリ+ソース が 1 枚の CD-ROM に収まるように考慮されており、雑 誌・書籍等付録への収録も容易です。OS として十分に 吟味された内容ですから、サーバ用としても十分に利用 できます。もちろん Apache、Gimp、Netscape 等の著名 なソフトウェアも含まれています。 ■主な収録ソフトウェア Vine Linux 1.0 には、以下のソフトウェア等が収録 されています。 カーネル linux-2.0.36 glibc2.0.7 + wcsmbs-0.4.11 XFree86-3.3.3.1(xtt-1.1 (X-TrueType Server Project) 対応) vmail-0.7.11 vedit-0.3.4 mule-2.3@19.34 pTeX-2.1.8 ghostscript-5.10(日本語対応) gimp WindowMaker(日本語対応) PPxP-0.98112523 ■動作プラットホーム Vine Linux は、以下のアーキテクチャで動作します。 ●PC/AT 互換機(いわゆる DOS/V マシン) 推奨使用環境 CPU i486DX66 以上 メモリ 32MB 以上 HDD EIDE/SCSI 600MB + スワップ領域 (フルインストール時) CD-ROM ATAPI/SCSI Video S3 ViRGEシリーズ、Riva128/TNT、MGA 等 (詳細は http://www.xfree86.org/ 参照) SCSI Adaptec 29x0/39x0、Symbios53c8xx 等 モニター 800x600 以上表示可能なもの ●Sparc Station(開発中) ●Alpha PC(開発中) ■連絡先 Project Vine のホームページは http://vine.flatout.org/ です。バグ情報やアップデート情報を順次掲載していき ますので、必ずチェックしてください。  Vine Linux 及び Project Vine に関する問い合わせ、 バグレポートは、 Vine@flatout.org までお願い致します。ただし、このアドレスはユーザサ ポートではありません。 ==================================================